知床羅臼産 生うに 【1月末から6月中旬までの季節の味わい】
数ある羅臼の魚介のなかでも人気の高い「羅臼産 生うに」。
うにの黄色いひとつぶを口に入れると濃厚なあまみと磯の香りが舌にひろがり、冬に羅臼に来たら絶対に味わいたい味覚のひとつです。
そんな羅臼産のうにについてご案内します。
知床の大自然で育ち漁師の技で美味しく仕上げられる。
世界自然遺産に指定された知床半島の東側に位置し対岸には国後島を望む羅臼町。人口6000人未満の小さな町ですが、新鮮な魚介がたくさん水揚げされることで知られています。
そのなかでも特に人気が高いのが羅臼産 生うにです。
「エゾバフンウニ」という種類で、うにの中でもとりわけ甘味の強い上質なうにです。
羅臼のウニは高級品で知られる羅臼昆布を食べて育っているのでさらに味が美味しくなるのです。
知床の大自然の恵みで豊潤な栄養を蓄えた羅臼の海で、羅臼昆布を食べながら大きくなったウニは、水の最も冷たい1月末から漁が始まります。
まず漁師さんが小さな磯船に乗り、海中をのぞきながらひとつひとつとってゆきます。そのため波の荒い日や流氷が接岸している日、海水がにごっている日は漁ができません。
小雪がちらつくような凍てつく日でも波が穏やかであれば漁にでます。そんな日でも、うにを一生懸命とっていると、汗ばんでくるほどだといいます。
ウニ漁は海水がぬるむ前の6月中旬まで行おこなわれます。
そして水揚げされたうにの殻をわり、身を傷つけないようにだしてゆき、ウニが解けないように良く冷やした水できれいに洗ってひとつぶひとつぶ並べていくという神経細やかな技術を要する作業をします。
うにの色や品質が良く、きれいに並べられた特上品には高値がつけられるので特に気を使う仕事です。
こうして手間のかかる作業をして製品に作り上げたうには市場に出荷されてせりに出されます。